YOKOHAMA CORP.

  1. トップページ
  2. 医療・看護
  3. 脳を活性化させる「BDNF」

脳を活性化させる「BDNF」

aruku  認知症予防に効果的と最近話題の「BDNF」とは一体何でしょうか。「BDNF」(脳由来神経栄養因子)とは、脳細胞の増加や再生に必要な栄養のことです。
脳の中でも「記憶」を司る海馬の部分にたくさん含まれているとされています。65歳以上になるとこの「BDNF」は自然と減少していくのですが、 最近の研究の結果、うつ病やアルツハイマー型の認知症になった人の脳では、明らかにBDNFが減っていることがわかりました。
 アルツハイマー型認知症のはっきりとした原因はいまだわかっていません。おそらく、脳内で炎症反応がおこることが原因の一つではないかと考えられています。 活性酸素などによる炎症反応を抑えることでBDNFが増加し、認知症予防に効果があるのではないか、と期待されています。 そして、脳を活性化させるような脳トレや学習、軽い有酸素運動などによってもBDNFが増えることもわかってきました。


活性酸素を抑える食べ物(抗酸化物質)は?

活性酸素を抑えるもの(抗酸化作用のあるもの)としては、一昔前に話題になったポリフェノールがあります。また、緑茶のカテキンや、コーヒーのクロロゲン酸なども有名ですね。 そして、今、非常に注目を集めているのが、チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」です。カカオポリフェノールには、活性酸素を除去し、それが引き起こす老化や 生活習慣病、炎症などを予防する力があり、さらにBDNFも増やしてくれるという優れモノなのです。
 ある調査によると、45歳~65歳の男女約350人にカカオ配合量72%の効果顔チョコレートを1日25g、4週間食べ続けてもらったところ、すべての人のBDNF値があがったとしています。 ちなみに、高カカオチョコレートとは、一般的にカカオ配合70%以上のモノを指します。なお、ホワイトチョコレートには、カカオポリフェノール成分は含まれていませんので、 食べてもBDNF数値上昇の期待はできません。また、チョコレートを食べ続けるなんて、肥満につながるのではないか、との懸念もあると思います。 しかし、心配はいりません。1日25g食べても150kcal以下なので、むしろ低カロリーおやつとして捉えれば、体重や脂肪増加に影響することはありません。
 さらに、このカカオポリフェノールは、動脈硬化のリスクをへらしたり、高血圧を改善するにも役立ちます。上記の調査でも、血圧を低下させる効果や、 善玉コレステロール値を上げる結果もでています。ちなみに、血圧が減少したのは、高血圧の人のみで正常の人が低血圧になることはないということです。
 高カカオポリフェノールチョコレートの他にもBDNF値アップが期待できる食べ物は、マグロのトロやカツオ、いわしやサバなどの青魚、鮭やエビ、ターメリック、コーヒー 、緑茶、鶏むね肉などです。

より効果的にBDNFを増やす方法

体にとって重要な栄養素は、毎日の食べ物からとるのが基本です。しかし、すべてを食事でとるのはなかなか難しいものです。そこで、おすすめなのは、 毎日の食材としては安価な鶏むね肉や青魚を、嗜好品は高カカオチョコレートを取り入れ、取り入れるのが難しいエビの殻やカニの甲羅等に含まれるアスタキサンは、 サプリメントで補うという方法です。これならば無理なくBDNF値アップができることと思います。
 高カカオ配合チョコレートは苦いので食べにくい・・・という方もいらっしゃると思います。もちろん、甘いミルクチョコレートでもカカオポリフェノールは配合されていますが、 必要量をとるとすると量を増やさなければなりません。高カカオチョコレートならば1日25gですむところ、ミルクチョコレートの場合はその4倍の100gはとらなければなりません。
 そうなると気になるのはカロリーですね。ミルクチョコレート100gは約600kcalもありますので、毎日続けるとなると肥満だけでなく動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病も 気になってきそうです。多少苦みはありますが、できるだけ高カカオポリフェノールチョコレートを摂取したいものです。

より効果的にBDNFを増やす方法

BDNFの量は加齢により減っていくものですが、その減少を緩やかにされるといわれるのが大豆イソフラボンです。そこでおすすめなのは、大豆つきもやしです。 大豆つきもやしは、安価なうえ、大豆サポニン、大豆イソフラボン、大豆たんぱく質など体にいい成分が豊富に含まれていますので、積極的に取り入れていきましょう。
aruku  BDNFを増やす食材を食べていても、腸内環境が整っていないとあまり意味はない、とされています。腸内細菌を増やすにはヨーグルトや納豆、甘酒などの発酵食品をたくさん食べることが有効です。 また、BDNF値は運動でも上昇します。ウォーキングや簡単な有酸素運動をすることも大切な要素となります。
このように少しの工夫でも毎日続ければ驚くほど効果が表れるとおもいます。チョコレートでおいしく脳を活性化させて、いつまでも若々しくいたいものですね。