YOKOHAMACORP.

  1. トップページ
  2. 介護・福祉
  3. どうする?親の家の片づけ

どうする?親の家の片づけ

aruku  最近、「親の家を片付ける」ことについてクローズアップされていますね。物があふれ、散らかった家を親が病気や認知症になってから、または亡くなってから片付けるのは大変です。 大切な品や書類が見当たらず、大金を支払って業者に片付けてもらった、などという話はよく聞きますね。親が元気なうちに!と焦る気持ちから年老いた親に対し、 片づけすることを過剰に求めてしまい親子関係がぎくしゃくする人も多いといいます。
 大切なのは、「親が安全に快適に暮らすこと」ということを忘れてはなりません。 年を取って性格的に意固地になる人が多い中、「片付けて!」と一方的に言ってしまうことは厳禁です。特に離れて暮らしていて年に数回しか 合わない親にきつい物言いをすると、拒否反応を起こされ、逆に意地になられてしまう恐れもあります。
 子供は親が衰えているということを認めたくないものです。「なんで昔みたいに片付けられないの??」とイライラしてしまいますが、体力や気力が低下している高齢者にとって「片付ける」という行為は大仕事なのです。
 また、「片付け=断捨離(捨てる)」と思いがちですが、年配の方は総じて捨てるのを躊躇する人が多いものです。不要なものはわかりやすいようにひとまとめにして 物置に片付けるだけでも暮らしが快適になります。最も大切なことは、「親の意思を尊重する」ことです。


親が住んでいる場合の片づけポイント

① よく使う場所からスタートする
 キッチンの食器棚、洗面所の引き出しやキャビネット、トイレの棚の中、玄関、下駄箱の中など、普段よく使う場所からきれいにするのが成功のポイントです。 きれいになってすっきりした、使い勝手がよくなったという小さな成功体験を積み重ねることがやる気を引きだし、片づけを進めていこうという気持ちを作ります。
 食品などは賞味期限があり捨てるきっかけが作りやすいのですが、洋服はサイズが合わなくても「やせればまだ着れる」という気持ちがあったり、買った時の金額や思い出なども相まって なかなか処分しにくいものです。クローゼットの中は最初に手をつけないほうがスムーズに片づけ作業が進みます。

② 保留ボックスをつくる
 きれいにしたい場所の物をすべて出したら、①現在使っているもの ②時々使うもの ③どうしても捨てられないもの ④捨てていいもの の4つのカテゴリーに分けます。 ①は使い勝手が良いようにしまい、④は躊躇なく捨てます。②③は保留ボックスにおき、別の部屋などに移動させます。まとめておくだけで、後々処分する際に楽になります。

③ 片付ける時間は1日2~3時間にとどめましょう
 いくらやる気モードになったからといっても、一気に片づけるのはお勧めできません。1日2~3時間もやれば十分と考え、残りの時間は親との語らいの時間にあててみては いかがですか?家から出てきた物にはたくさんのストーリーがあるはずです。
 子供にとっては「なんでこんなくだらないものを取っておくの?」と思っても、親にしてみれば大切な思い出が詰まったものかもしれません。今まで知らなかった「親の人生」を知り、親を改めて客観的に見ることができるかもしれませんよ。


空家(親が住んでいない)の場合の片付けのポイント

① 相続人(兄弟姉妹ほか)と相談をする
 親が亡くなった時、将来実家が空家になることが確定している場合は、トラブルを回避するためにも家にどんなものがあるかをリストアップする必要があります。 遺品をどうするか、片付け費用をだれが負担するか、誰を中心に片づけを進めるかなど、できるだけ具体的に話をして書面にまとめておくことが大切です( 後で言った言わないのトラブルをふせぐため)。
 家自体についても、誰かが住むのか、売るのか、貸すのかなど細かく相談して決めておきたいものです。また、トラブルを避けるためにも、実際の片づけ作業は遺産分割協議が終わってからにしましょう。

② 貴重品など大切なものは最初に探しましょう
 親が亡くなったり、施設に入った場合は、片付けをする前にまず、現金、貴金属、通帳や保険証、不動産の権利証、株券など大事なものを まず最初に探すのが鉄則です。
 親が認知症だった場合は、トイレの棚や天井裏、冷蔵庫の中など意外な場所から現金が出てくることも多いので要注意です。 また、宝石などもキッチンの鍋の中などから出てくることもあるので、くまなく探すことが重要です。不動産の書類などは、売却する際などにも必要になるので 紛失した場合は、不動産会社などに聞いて揃えておくことも忘れずにしましょう。

③ 大量のゴミは自治体に相談する
 まず物を処分するもの、兄弟姉妹で分け合うもの等に分別します。処分するものはさらにリサイクル業者に持っていくもの、人にあげるもの、捨てるものに分けます。 ゴミは親の家がある自治体のルールに従って分別し、収集日に出します。テレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコンは処分料金を払って 自治体に引き取ってもらいます。
 その他の家電、家具などリサイクルできそうなものはそれぞれ業者に依頼。それでも残った大型ごみは再度自治体に相談してみてください。捨てるのを躊躇してしまうようなものは、いったん箱などに入れておき、片付け最終手段で判断しましょう。


不動産が売れない?実家の処分について

解体・売却しないまま放置されている空家が増加している、いわゆる「空家問題」は地方だけのものではありません。売ることも貸すこともできない 空家は今後首都圏でも増えていくと言われています。今の若い世代は共働きが多く、利便性の高い都心のマンションなどに住んでいる傾向があり、 都心から1時間半かかるような首都圏郊外の古家の一戸建てはなかなか売れにくい状況です。 aruku 親世代は「不動産は価値の高い財産」と考えがちですが、現実を見つめることが大切です。現在の不動産の価値はどのくらいなのかを調べて 売れるなら親と相談して少しでも築年数が浅いうちに処分し住み替えてもらうことが理想です。
 親が亡くなった後もどうしてよいかわからず、とりあえず空家のまま放っておき問題を先送りにする方も多いです。しかし、放置すると家は傷み、修理や維持にもお金がかかります。 将来空家になることが確実ならば、できるだけ早く行動に移したいものです。
 親が生きているうちに亡くなった後の話をするのは躊躇するものです。しかし、快適な老後を送ってもらうためにも、現実をみつめて みんなでより幸せになれる方法を考えてみてはいかがですか?