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「論語」で子供の心を鍛錬しよう

isyo 最近、子供の教育に良い!と話題になっている「論語」は、今から約2500年前、中国の思想家「孔子」の言葉や弟子とのやり取り、また弟子の発言をまとめた言行録です。 日本にとってもかかわりは深く、江戸時代の子供たちは、数百年前から寺小屋で習っていました。その「論語」が、現代の子供たちにとっても素晴らしい教科書になると今注目を浴びています。
 論語の魅力とは何でしょうか。それはまず「文章の美しさ」にあります。名文のリズムや音を体を通じて感じることは、文章力や思考力を育てます。 子供は、研ぎ澄まされた感性を持っていますので、「論語」の章句に読んで心地よい感覚を味わい、思想の確かさを直感的に感じ取るのです。 そして、これは大人が無理に教えてはいけません。「教える」ではなく「伝える」ことにより子供たちは「論語」のもつ素晴らしさに気づいていくのです。
 「論語」を読むことは、躾や稽古事と違い、目に見える成果やゴールもありません。しかし、つらい時、悲しい時には、その心の奥底に蓄積された「論語の教え」 が大きな支えとなってくれるのです。「論語」には、そういった人生の大切なことがちりばめらえています。ぜひ、子供時代に論語に触れ、生き抜く力を鍛錬してみましょう。    


孔子が最も重んじた「仁」とは

「論語」の中で最も多く説かれている言葉が「仁」です。「仁」とは「思いやりの心」です。自分自身を大切に思い、 また、自分と同じくらい他人のことを大切に思う気持ちです。孔子は、人が生きていくには、親子や兄弟姉妹、夫婦、子弟、友人といった人間関係が、 最も重要だと考えました。そして、人間同士の関係を理想的に持続するための知恵や能力、普段の心がけや人格の在り方を説いたのです。孔子が生きた時代は 今とは比べ物にならないほどの激動の乱世でした。
 そして、孔子自身の生涯も平穏無事なものではなく、心が打ちひしがれるときも多かったようです。 しかし、自分が幸せな時ではなく、困ったとき、絶望に打ちひしがれた時こそ「仁」を行うことが大事だと、孔子は説きました。
 孔子の言葉は、多くの弟子たちに愛され、明日のわからぬ世の中に希望を与えました。今の時代は、孔子の時代とは違いますが、 人間にとって大切なものは2500年の時を経ても何も変わらないと知ることができるでしょう。  



論語を身につけるための心がけ

1 大人がぶれないこと
 「論語」を読むことは、人間としての根っこを作ることです。それは目に見えるものではありません。すぐに見た目や成果で出てくるものではありませんので、 時々不安になったり、続ける意味がないと判断する親もたくさんいるようです。その時に大切なのは「ぶれない心」です。
 心の教育は小さいころに始めるのが大切です。しかし、大人になっても「論語」を読むことが遅すぎるということはありません。まずは、 親なりにかみ砕き、わかりやすく説明してあげることが大切です。与えられたテキストだけではなく、親の解釈などを交えオリジナリティーのある教育ができるのも、 「論語」の簡潔さ、奥深さ故なのです。

2 一緒に楽しむこと
 夜寝る前などに一緒に素読(声に出して元気に読み上げること)してみましょう。まず「大人が一行を読み、子供が真似て読む。 そのやり取りの繰り返しが実に心地よくなるはずです。「論語」はやらせてはなりません。大人が一緒にできる楽しい時間にしてください。
 子供はすぐに章句を覚えます。大人は章句の持つ深い意味に「なるほど・・・」と感じ入ることでしょう。また、兄弟姉妹、祖父母などが 加わればその時間はさらに豊かなものになります。思わぬ家族の経験や思い出が語られるかもしれません。そうして、人の話を聴く時間を重ねることで 子供は共感や思いやりの心を育てます。

3 自分で考え行動する姿を目指すこと
 「論語」は人の根です。どんなに地上の葉が生い茂げり、大きく育っているように見えても根が貧弱では大風ですぐに倒れてしまいます。 しかし、根がしっかりと張っていれば、例え地上の葉や茎を切られても再生することができます。「論語」で培った力も同じことが言えます。 論語を自分に身につかせることは、根=「生きる備え」を蓄える行為です。
 この「生きる備え」は、日ごろから役に立つものでもあります。 「自分はどうしたらよいのだろう」「どう生きればよいのだろうか」「様々な場面でどのように人に対処すればよいのか」など考えておくことは、大事な能力であり 「人間の器」につながります。 isyo 昨今の若者は、言えばできるのに指示されるまで何もできない「指示待ち人間」が多いとされています。知識や技術だけは豊富にあっても、心の豊かさがなければ 人とうまく付き合っていくことができません。
 「論語」をは、ただ表面的な文字の解釈にとどめてはいけません。孔子の表した簡潔な一文の奥に広がる世界を想像し、人生に沿いながら章句を自分なりに 吟味し、熟成させることが、「論語」の醍醐味です。そうすれば、「論語」は、子供にとって一生の心のよりどころとなり、必ず人生を支えてくれるでしょう。