YOKOHAMA CORP.

  1. トップページ
  2. 子育て・知育
  3. 子供の発達障害について
  4. 注意欠陥・多動性障害とは

注意欠陥・多動性障害とは

isyo 子供は基本的に誰でも落ち着きがなく、不注意なものですが、他の子と比べても落ち着きのなさや不注意さが極めて目立つのが、注意欠陥・多動性障害です。
 発達障害は、脳の実行機能の働きが低下しておきます。この機能のうち「何かに集中する」「感情をコントロールする」「記憶する」などの機能が十分に働かないことが原因と言われています。
 最近の研究では、脳の神経細胞間同士で情報伝達を行っているドパミンやノルアドレナリンといった 神経物質が脳の中で十分に働いていないことにより、以下の特性が現れることが解明されてきました。

注意欠陥
 学校や習い事などで、授業に長く注意を向けることができず、落ち着きがない。提出物なども含め、忘れ物が多く、片付けが苦手です。

多動・衝動性
 授業中などに、席を離れて歩き回ったり、おしゃべりが止まりません。順番をまつことができなかったり、すぐにカッとなって手が出たりすることもあります。


日常生活での困難

注意欠陥や多動・衝動性のために、子どもは、次のような多くの困難を抱えます。

① 学業成績が上がらない
 授業に集中できないため、実力に見合う成績が得られません。テストの成績だけでなく不注意や忘れ物が多いことなどで内申点が低くなり、 生活面の評価も低くなりがちです。

② 人間関係がうまくいかない
 ついつい余計なことをしゃべりすぎたり、順番を待てず、すぐにカッとなるなどの言動が友達などの周囲の人とのトラブルや誤解を引き起こします。 いわゆる「極度に空気が読めない人」ですが、そのため、仲間外れにされたり、いじめの対象になることも少なくありません。

③ 自分に自信がもてない
 乳幼児期から家庭や幼稚園などで落ち着きのなさを理由に常に叱られてきた子や、集中力のなさのために何事も成し遂げたことがない状態は、自分に対して自信がもちにくくなります。

④ 二次障害をおこす
 失敗体験が積み重なり、自尊感情も育たなければ、やがてうつや不安障害などの二次障害を起こしやすくなります。 いずれ、非行に走ったり、不登校やひきこもりになることも珍しくありません。

注意欠陥・多動性障害の対応方法

まずは、小児神経科などの専門医や、地域の保健センター、児童相談所などに相談し、支援を受けられるところを紹介してもらいましょう。そして、親や医師、先生などが チームを組んで対応することが大切です。子供への対処は次の3つに分けられます。

◆ 薬による行動改善
 以前は薬は最終手段として考えられていましたが、現在では対応の中心になっています。これまでの研究から、8~9割の子供が、薬を飲むことによって 特徴的な問題行動が改善する効果があることがわかってきました。また、それにより二次障害が減少することも証明されています。
 かつては副作用として心配されていた 身長の伸びの抑制なども心配ないことが明らかになっています。主に使用される薬は次の二種類です。

メチルフェニデート徐放剤→ドパミンの代謝を整えます。最初にこの薬を使うのが一般的です。
アトモキセチン→ノルアドレナリンの働きを改善する作用があります。

◆ 環境改善
 例えば、授業を受ける環境を改善すると行動にも変化が見られます。最前列に着席させる、ほかに落ち着きのない子や仲の良い子が近くにいる場合は できるだけ席を離すなどの簡単な対応でも効果が表れます。

◆ 行動療法
 周りの人は、望ましい行動をしたときに、小さなことであってもよくほめてあげましょう。教室で動き回っていた子が自分から席に着くことができた時など、大げさに ほめてあげるようにします。このような小さな成功体験を積み重ねることで、望ましい行動を少しずつ増やすことができます。


isyo  注意欠陥・多動性障害を理解している人は、3割程度しかいないといわれています。上の3つの方法を組み合わせて適切な対応することにより、 行動の改善だけでなく、成績の向上が見られることがよくあります。「この子はこういう性格だろう・・・」と見過ごされ、本来の力を出せず、社会の生きづらさに 困っている子供がまだまだたくさんいるようです。この障害の認知度が高まり、早期の適切な処置がうけられることがこれからの課題となります。


関連記事

・ 子供の発達障害

・ 自閉症スペクトラムとは

・ 学習障害とは